約 272,702 件
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ある職場、それは研究所でした。 格好の実験場が見つかったと思いました。 まず実験場となった職場の環境からご説明します。 その職場の社員は大学卒、大学院卒が殆どです。 そして文科系の勉強をしてきた人と、理系の大学を出た人が適度に混じり合い、また女性比率が非常に高いという特徴も持っています。 もう一つの特徴は、研究所という性質からか、「自分の考えを持つ」「自分の考えを主張する」ことを大切にする人達ばかりという点です。 ですから、自己主張型つまり、自分は自分、他人は他人と行動に表し、自己の考え方に基づく行動様式を鮮明に打ち出しますので、社員一人一人がどのような考えを持っているか、つまり「思考回路」1「行動様式」の関係が大変観察しやすい環境といえます。 人材育成コンサルタント・前野岳洋
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攻略はよくある質問を閲覧してください。 記録タイトル 実験概要(ネタバレ) アイテム生成(ネタバレ) 備考 記録タイトル 実験概要(ネタバレ) アイテム生成(ネタバレ) 備考 第一の生き物 羅漢と初接触 ニシくんを殴ろうとする羅漢 2回目の接触 お互いに自己紹介 羅漢という名前が判明 3回目の接触 犯人を特定するため、お互いを利用することを決める 羅漢はずっと眠っていた 夜の家 自身の部屋で目覚めた羅漢。一来は「兄さん」と電話していた 突っ込んできた車に撥ねられた。 4回目の接触 2人に外に出たことを報告 「弟を信用しているわけじゃない」発言。ニシくんが並行世界の仮説を立てる 死の路地 羅漢が会社の帰り道で目覚める 目覚めた直後何者かに襲撃される 5回目の接触 今回の襲撃は初接触前の襲撃と全く同じだった 襲撃犯は羅漢の財布を抜き取っていた。ニシくん「外に戻る際時間と場所を指定できるかも?」 6回目の接触 初アイテム錬成 正解アイテム:スタンガン&催涙スプレー 初めて自身の盗撮写真を発見する。目覚めた襲撃犯に殴られた 7回目の接触 目覚めたときにアイテムを持っていたことを報告 写真と動画で盗撮されていた。撮影場所が自宅と気付く 朝の家 盗撮機を探す。一来ビジュアル初登場 脚立から落下し死亡。襲われたのは9月10日(羅漢の発言より) 8回目の接触 正解アイテム:探知機:有線型&探知機:無線型 9回目の接触 盗撮機発見 10回目の接触 11回目の接触 正解アイテム:警棒 催涙スプレー 12回目の接触 13回目の接触 偽物の兄さんとの初接触(電話) 14回目の接触 襲った奴らをトカゲと命名 15回目の接触 盗撮機の犯人判明 正解アイテム:小型盗撮器&スタンガン 16回目の接触 17回目の接触 死因:朝の通勤電車 18回目の接触 偽物の兄さん初登場。火事で看板が落ちてきて死亡。 正解アイテム:偽装GPS発信機&携帯電話 19回目の接触 20回目の接触 正解アイテム:偽装GPS発信機(改)&コンクリートマイク 21回目の接触 安産祈願&ホテル盗聴1回目 18時から2時間で12000円 22回目の接触 23回目の接触 24回目の接触 ホテル盗聴二回目 正解アイテム:コンクリートマイク&針金とペンチ 偽物の兄さんのマスクが外れる 25回目の接触 26回目の接触 27回目の接触 28回目の接触 29回目の接触 30回目の接触 31回目の接触 32回目の接触 33回目の接触 正解アイテム:探知機:両対応型 34回目の接触 35回目の接触 正解アイテム:バンプキー&ハンマー&睡眠薬 36回目の接触 37回目の接触 一来のスマホのパスワードの考察 お酒が出る可能性もあるか…?という話題でワクワクしていた二人だったが、羅漢が出てきたため虚無顔に 38回目の接触 39回目の接触 バンプキー&ハンマー&睡眠薬&細い針金 40回目の接触 41回目の接触 第一の選択 第二の選択
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←前 実験の町(1/2)| 実験の町(最終章) 実験の町(1/2)の続きとなっている。引き続きバナナ・ボロンが主人公ポジションとなっているがアップデートによるバグの可能性がある。 ストーリーの終盤にとある事実が判明する。 このクエストでは(4)以降をプレイするのに有料コイン195枚が必要となる。 全てのクエストをクリアすることでダイヤ7個が付与される。 クエスト一覧 クエスト名 プレイ条件 タスク 一回クリア報酬 基本報酬 (1)実験の町7 光属性のアタシポンコツウンコロイド×5 強化剤×3000経験値×200 3000ギル (2)実験の町8 風属性の鼻ちょうチンフェ×3 3000ギル経験値×200 3000ギル (3)実験の町9 闇属性のボッキー☆×2 5000ギル経験値×200 3000ギル (4)実験の町10 195コイン 火属性のボッキー☆×1 絆ポイント×500経験値×200 3000ギル (5)実験の町11 闇属性の生水疑惑のバーコード×3 6000ギル経験値×12 3000ギル (6)実験の町12 火属性のけんまくん×2 6000ギル経験値×200 3000ギル (7)実験の町13 闇属性のアタシポンコツウンコロイド×1 風のルーン1×1経験値×200 3000ギル (8)実験の町14 火属性のボッキー☆×1水属性の鼻ちょうチンフェ×1 強化剤×30004000ギル絆ポイント×300経験値×330ダイヤ×7 3000ギル
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作者:ySx0xvfZo 570 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/05/02(水) 13 55 59.80 ID ySx0xvfZo 今日はある実験を行おうと思う。用意するものは ケージ×2 実験用ほむほむ(Aグループ) 実験用ほむほむ(Bグループ) あとはこの糞虫どもを養うための餌・水・環境整備。そしてやや長い時間が必要だ。 ケージと土・餌は、ほーむセンターで購入してきた。 ほむほむを調達するのはたやすい。まずはAグループのほむほむを確保するため、近所の見滝原公園に向かう。 おぉ・・・うようよいる。早速まどエキスをぶちまける。 「マドカァァァァ!!」「ホムゥウゥゥゥゥ!!」「マドカァアアァ///」クネクネ「ホンムゥン///」クネクネ 人間がいようがいまいが関係ない。わんさかよってくる。あらかた集まったのを確認すると、さっさと袋詰めにする。 どっさり確保できた。ちなみに袋の裏側には、これまたまどエキスをたっぷり塗ってある。 ほむほむどもを大人しくさせるのと、作業効率のアップのためである。袋の中身は微動だにせず、たまに何匹かがクネクネしてるだけである。 続いてBグループ。 Bグループの条件は「群れとして生きるほむほむたち」だったが、ほむほむを大量に捕まえて群れになるまで待つなんていう不安定かつ非効率的作業ではダメだ。 というわけで、今回はほむコロニーを利用させてもらうことにした。できれば野生のほむほむの群れがいいのだが・・・。 ――――――― ――――― 見滝原山にやってきた。ここなら野生ほむほむのコロニーがたくさんあるはずだ。えっちらおっちら登りながら道端の石をどけ、草木を掻き分け、ほむコロニーを探す。 ・・・そう簡単には見つかってくれないか・・・。 ああ、時間がもったいない。こんなことなら、何故もっと簡単にコロニーを見つける方法を考えておかなかったのか。自分の低脳さに腹が立つ。 こうなれば仕方ない。袋からほむほむを一匹取り出す。 「ホムゥゥゥゥウゥゥ///マドカァァァァアァア///」クネクネクネ いい感じに発情している。とりあえずこいつの両腕をちぎる。 ブチブチブチィッ!ブチッ!ミチブチィッ! 「ホギャアアアアァァァァァァァア!!!!マドギャアアアァァァァァアアァ!!!」ビクッ!ビクン 肉が千切れる小気味いい音がして、足だけほむほむが完成した。なかなかに気持ち悪い。 「さぁて、次は足を千切ろうかなぁ!?」グチュグチャ 「ホッ・・・!ホギャァァァァ!!ホギャアアアアアアアァァァ!!」ビクビクゥッ!ダダダダダダダダッ 千切った両腕を齧りながら脅すと、残った足をばたつかせて逃げ出した。途中で何度も転んでおり、その顔は、涙と鼻水と土で構成された汚い泥で塗れていた。 ―――――――――――――― ―――――――――― 「ホムゥ・・・ホムゥ・・・・・・」ボロボロヨタヨタ 「ホムッ!」キラキラ 「ホ」グチャッ あったあった。さすがはほむほむの仲間意識。瀕死の状態で敵に追われれば必ず群れの場所を探し当てて逃げ込むと思ったが・・・こうもうまくいくとは。 一応こいつは潰しておいた。群れを大事に確保する必要は無いが、余計なことを吹き込まれたら作業に支障をきたすかもしれないからな。 ほむコロニーを訪問すると、やはり凄い数のほむほむがいた。私の顔を見た瞬間、人間が来たぞ!といわんばかりにホビャホビャ鳴き始めた。 混乱し逃げ惑う個体・泣きながら小便を漏らす個体・石を投げつけてくる個体・子供に覆いかぶさり守ろうとする個体・・・ 間違いなく野生のほむほむだ。歓喜のあまり白衣が汚れるのも気にせずコロニーの中に手を突っ込む。さっきも言ったとおり優しく捕獲する必要は無い。 Bグループ用の袋に次々と投げ入れていく。ちなみにこの袋には何の仕掛けも無い。 ホムーだかホビャーだか泣き叫ぶのを聞きながらひょいひょいと袋に詰める。さっきのAグループよりも数が多いので重労働だ。 ・・・・・・ふぅ。これで準備完了。 ―――――実験室に帰り、新しい白衣に着替え、早速作業にとりかかる。 まず、ケージに土・水・小屋をを用意し、Bグループを放す。まぁまぁ大きいケージを買ったので全部入った。 「ホムー!ホムー!」バンバンバン! 「ホビャアァアァァアァァァァァ!!!」バンバンバン!!! 「ホミャアアアアアァァア・・・」ポロポロ・・・ 「ホムゥゥゥゥゥウウ・・・」ナデナデ 憤り、「出せ」と内側からケージを叩きまくっているのは群れの働き手だろうか。怒りで人間に対する恐怖を忘れているのか。群れを守る大黒柱としての強さか。 いずれにしても興味深い。機会があれば実験のテーマにしてみようか。その隣では親が泣き叫ぶ子をあやしていた。 お次はAグループ。Bグループのものよりやや狭いケージにほむほむを投入していく。まずは二匹。 「ホムーホムー///」クネクネ 「ホムッフゥ///」ハァハァ 例の袋に入れたままだったので発情は続いているようだ。このまま放置でもいいのだが、今回は効率アップのため、片方にまどエキスを振り掛ける。 シュッシュッ ほむほむ1「ホムッ?マドカァ///」クンクン ほむほむ2「ホ!ホムアアアアアァアアァ!!マドカアアアアアァァアアァァァァァァア!!!!」ガバアッ! ほむほむ1「ホッ!?」 ほむほむ2「ホムホム!ホムゥ!マドカアアアアァアァ!!アアアアアァァァァァ!!」パンパンパンパンパンパンパンパンパン!!! ほむほむ1「ホ!ホ!ホ!ホ!ホビャアアアアァァァァァァアア!!!」ポロポロポロポロポロポロポロ まどエキスを振りかけた個体を、まどまどと誤認し襲い掛かる。発情状態ならではの行動である。 腰を振りながら悦に入っている個体に対し、貫かれた方の個体は涙を流しながら辛そうな顔をしている。 さっきまでまどエキスに塗れ、まどまどとの交尾を妄想して幸せだったのに、急に同種のほむほむにレイプされたのだ。当たり前である。 ほむほむ2「ホッ!ホッ!ホムゥゥゥゥゥゥウゥウウゥゥウウゥン!!!!!」ドピュドピュドピュドピュ!ビュルルッルルル!! ほむほむ1「ホアアアアァアッ!!!ア・・・・ア・・・・・・//////」ビクビクビクンッ まぁ、そうは言ってもほむほむ。交尾が気持ちよければ何でもいい生き物なのだが。 ちなみにAのケージとBのケージは向かい合わせになっており、お互いが見える状況にある。Aは見ての通り交尾に夢中。 Bは初めての環境に戸惑いつつも群れの結束を強めるように寄り添いあっていた。当然、Aの状況など知ったこっちゃない。 実験開始から一週間。 [A] 妊ほむ「ホムー・・・ホムー・・・」サスサス ほむほむ「ホムゥ///」ワクワク [B] ほむほむ3「ホムッ」ニコニコ ほむほむ4「ホムーホムー」トテトテ 仔ほむ1「ホミュウ~」チテチテ ほむほむ5「ホムホム・・・ホムッ」タタタタッ うむ、まぁまぁ順調な滑り出しだ。Aのほむほむは妊娠し、そろそろ出産の時期。 Bの群れは新しい環境に何とか馴染み始めていた。やはり、ほむほむが暮らしやすいよう工夫を施したケース内の環境。安定して供給される質のいい餌。 そして何より元気な子供の姿がほむほむたちを安心させる要因になったのだろう。そして精神的余裕ができたのか、外界に目を向ける個体も確認され始めた。 ほむほむ3「ホムゥン」ニコニコ Aのケージの中で幸せそうに新しい命を待つほむほむの番を、これまた幸せそうに見守るほむほむ。この個体の反応が、この実験の要である。 そうこうしている間に妊ほむが苦しみだした。出産の合図だ。番のほむほむは手を握り、必死に「頑張れ」と声をかけている。 ほむほむ3「ホムホムッ!ホムッ!」ブンブン ほむほむ4「ホムゥ?ホムホム」トテトテ 仔ほむ1「ホミュゥゥゥゥ♪」 ほむほむ5「ホムゥ!ホムホム♪」ピョンピョン ほむほむ6「ホムホーム!ホムゥ!」 Aの様子を見守っていた個体に誘われ、他の個体もその様子を応援し始めた。そして―――― 妊ほむ「ホム!ホム!・・・ホンムァアアァァアァァァァアアア!!!」スポン!スポポポン!スポン! 赤ほむ1「ホミャアアアァァアァァアァアァァァアアア!!」 赤ほむ2「ホミャアアアアアアアァアアアアァア!!!」 赤ほむ3「ホミュウ?ホミィ」 赤ほむ4「ホミーホミー」 新しい命の誕生に番のほむほむはもちろんのこと、Bで見守っていたほむほむたちも大いに祝福した。生まれたてで右も左もわからずよちよちと歩き回る赤ほむをやさしく抱き上げる番。 微笑ましい光景にBのケージも温かい気持ちで包まれていた。 実験開始から二週間。 このところ、あまり眠れていない。この実験は野生のほむほむがいかにして飼いほむになっていくかという生態記録も兼ねているのだ。 「ほむほむを飼えばいい」と言われるかも知れないが、私にそんな趣味は無い。刻一刻と野生の感覚を忘れてゆくほむほむの様子を、逐一書き綴る。 ――――話が脱線した。先週生まれたばかりの赤ほむは成長し、仔ほむになっていた。たどたどしかった鳴き声も少しはしっかりしてきており、歩行もヨチヨチからトタトタに変わっていた。 番はというと二匹仲良く寄り添いながら、そんな仔ほむたちの様子を見守っていた。Aのケージはまぁこんなものだ。続いてBのケージに目をやる。 かつては純粋な野生種だったこちらのほむほむたちだが、徐々に私に懐いてきている。まぁ懐かれる必要も無いのだが・・・。 最初は怖がって、餌には全く手を付けなかったが2日目ぐらいから仔ほむが手を付けたのを皮切りに一斉に餌に群がり始めた。一度人間の用意する餌の味を覚えれば、餌付けは成功したと言ってもいい。 そして定期的に巣内の掃除や、古くなった生活品を交換したりした。水も3時間に一回交換してやった。仔ほむとも遊・・・んだりは生理的に無理だったが、その程よい距離感が逆に安心感を与えたのかもしれない。 現段階では私の顔を見たら、群れ総出でにこやかに挨拶してくる。まだまだ野生の感覚が抜けきらない個体は、きゅぅべえを探して土を弄ったりしているが、その土にはきゅうべえは含まれていない。 完全なる飼いほむまで後一歩と言ったところであろう。 そんな二つのケージだが、先週の出産劇から交流が活発である。ケージ越しに手を振りあったり、お互いの仔ほむを見せつけあったりしている。 実験の第一段階は終了した。 『Bの個体がAの個体を認識する』。『二重のケージ越しの空間に、自分たちと同じように生活を営む家族がいる』。『成長していく新しい命がいる』。 この三つ。特に一番最後を認識できているかが重要なのである。今回はたまたまお互いに仲良くなったが、別にそうなる必要は無い。 さて、ではそろそろ次の段階に移ろうか。Aのケージを開け、仔ほむを取り出す。親に説明は必要ない。 一匹、二匹と取り出されていく仔ほむ。何をされているのかわからず不思議な顔をして私の顔を見つめてくる仔ほむたち。 最初は呆然とした様子で眺めていた番だが、次第に事の異常さに気付き、抗議の声を上げ始める。 親ほむ1「ホッ!!ホムゥゥウゥゥゥウウウウウウ!!!!」バンバンバンバンバンバンバン 親ほむ2「ホム・・・ホムゥウウゥゥゥウゥウウウウウウウ・・・・・・」ポロポロポロポロ・・・・・・ もちろんその叫び声にも応える必要は無い。全ての仔ほむを取り出し終えることが出来た。この仔ほむの処遇までは決めてなかったが、この季節は天麩羅にするのが一番うまそうだ。 細かく刻み、お米に混ぜて炊きこむのもいい。余ったのはご近所におすそ分けするかな。いつも深夜まで実験して迷惑をかけているだろうからな。ここら辺で誠意を見せとかなかれば。 全ての仔ほむを奪われた番は怒る気力も失せ、その場にへたり込んでいた。Bのほうを見やると・・・うん。予想通り、非難轟轟である。 出産から成長までを見守ってきたケージ越しの家族。そんな幸せ家族が不幸な目に遭ったのなら怒りを覚えるのは当然。BにとってはAの家族も群れの一員になっていたのだろう。 そして、自分たちの子供も奪われるのではないかという不安と恐怖。必死に子供に覆いかぶさる親がそれを表していた。 しかしどれだけBが騒がしかろうが何の問題もない。まどエキスをAの番に振り掛ける。 親ほむ1「ホッ///マドカァァァアァアァアァアァアアアアアア///」クネクネクネ 親ほむ2「マド///マドカアアアアア///ホムゥゥゥゥゥウウウン///」ハァハァハァ 見事に発情した。交尾に発展するのも時間の問題だろう。 実験開始から一か月。 野生が飼いほむに至る生態研究もとりあえずまとまった。 あ、先々週おすそ分けした仔ほむは予想以上に好評だった。これでしばらくは夜遅い実験も大目に見てもらえるだろう。・・・たぶん。 Aのケージ。こちらは先週生まれたばかりの赤ほむが元気な仔ほむに成長していた。番も幸せそうだ。 Bのケージ。こちらは特に変わり無し。飼いほむライフを満喫しており、悲劇を乗り越えて新たな幸せを手にした番を二重のケージ越しに温かく見守っていた。私はというと 滅 茶 苦 茶 嫌 わ れ て い た 。 Aの番は私のほうを見ようともせず、たまに目が合うと今にも飛び掛かってきそうな勢いで睨んでくる。 Bの群は、餌を与えてもお礼も言わず、顔を見るたびに唾を吐かれる。巣の掃除をしている時には噛み付かれる始末。 あんなことをしておいて全くフォローを入れなかったのだから当然と言えば当然だ。しかし実験はもう軌道に乗っているので何の問題も無い。 再びAのケージから仔ほむを回収する。泣き叫ぶ番。非難を浴びせる飼いほむども。 先々週と同じ光景がそこには広がっていた。Aのケージに適当にまどエキスを散布する。 発情したのを確認すると、椅子に腰かけて読みかけのミステリー小説をコーヒー片手に読みふけった。 実験開始から三か月。 淡々と仔ほむを回収する。番は泣き叫ぶ。飼いほむは私に非難を浴びせる。Aのケージにまどエキスを撒く。全く変わらない作業。変わらないリアクション。 しかし、ややBの非難する勢いが弱まったように思える。もちろん、餌はきちんとやっている。噛まれながらも巣の掃除は欠かしたことがない。どうやら実験結果が見えるのはもうすぐのようだ。 実験開始から半年。 すでに実験結果は見えたが、確認のためにもう一度お見せしよう。とりあえず仔ほむを回収する。今回は多く、二桁もの数を回収できた。 相も変わらず泣き叫ぶ番。ちなみに最初の番は四か月ぐらいの時にに死んだので、こいつらは新しい番だ。まぁ反応とかその他もろもろは前の番とほとんど変わらないのだが。 親ほむ3「ホッ!ホビャアァアアァァァァァアアアアアアアア!!!!ホビャアァァァアアアッ!!」バンバンバンバンバンバンバン 親ほむ4「ホムゥ・・・ホムウウウウウゥウウウゥ・・・ウッ・・・」ポロポロポロ・・・グスッ・・・ Bのケージも、かつての仔ほむが成長し、かつての親ほむが死に、だいぶ代変わりしていた。 ほむほむ7「ホムーホムー」 ほむほむ8「ホムゥン♪」トテトテ 仔ほむ5「ホミュー♪ホミュゥン♪」チテチテ ほむほむ9「ホムゥ・・・ホム・・・ッフゥ・・・」スヤスヤ Aのケージにまどエキスを撒き散らし・・・ありゃ、まどエキスはこれで最後か。 助手にメールして弁当と一緒に買ってきてもらおう。 親ほむ3「ホムッ///ホムゥゥウゥゥゥウウン///」クネクネクネ 親ほむ4「ホムホムホム///マドカァァアアアアアア///マドカアアアアァアァァァ///」クネクネハァハァ ―――――お気付きだろうか。Bのケージの個体は、Aで起こる悲劇に一匹たりとも反応していない。代が変わったから?いやいや、かつての親ほむが生きていた頃にもこの現象は見られていた。 長い期間を経て繰り返される、『出産劇』『赤ほむの成長』『成長した仔ほむの搾取』全てを見守ってきたBケージの個体は、それらを自然の摂理。つまりはしょうがないこと、抗えない掟であると理解し始めたのである。 徐々にではあるが確実に群れに蔓延り始めたその意識は実験開始から半年経った現在では『概念』ともいうべきものにまで成っていた。 それを後押ししたのは、やはり二重のケージの壁である。どうあがいても助けることのできない無力感。理不尽なことを行っているのは自分たちに餌を与え、巣の掃除を行うこの家の主人。 そして何より『自分たちには一切の被害が無い』というのが大きかった。最初の悲劇の後、自分たちの子供が奪われることが無かったことで、その裏切りともいえる感情はポツポツと群れの中に芽生え始めた。 現在では実を結び、私には実験成功の満足感を、Aのケージの個体には味方のいない絶望感を提供してくれている。・・・ちなみに、「私が嫌い」という感情も概念化してしまったようで、いかにほむほむといえど流石にショックだ。 これにて、長い年月をかけた実験は終了したが・・・。 私が真に興味があるのはこの実験結果が見せてくれる、ほむほむという生物の可能性だ。 『自分たちに被害が及ばない状況で、目の前で悲劇を見続け、その悲劇を抗えない概念へと押し上げる』。ほむほむとはそんなことができる生物なのだ。 今回は仔ほむの搾取という優しいものだったが、これを例えば「群れの虐殺」などに置き換えればどうなるだろうか。どんな反応をするだろうか? 今回みたいな状態になるか。さすがに直接的な行為には耐えられずに発狂し、実験失敗となるか。それとも、全く予想もしない反応を見せてくれるか・・・。今から興味は尽きない。 では、Bのケージの個体は野生に返してやるか。この状態で、もし偶然にも人間に搾取される、他の群れの仔ほむを見たら・・・。もし自分たちの子供が搾取されるような事態に陥ったら・・・。 さらに空想は広がるが、飼われる身にどっぷり浸かったこの群れに、厳しい野生の環境で生きていくだけの力はおそらく残されていないだろう。 ・・・成功確率の低い実験の空想はほどほどにしよう。 長期間研究室にこもりっきりだったので、かなり体力が落ちてしまった。何か栄養のあるものを食べないとな。 Aのケージのほむほむも用済みだし、いままで余った仔ほむたちも混ぜてほむ鍋にでもするか。いつも使い走りばかりさせていた助手も呼んでやるかな。・・・プライベートの誘いに応じてくれるかどうかは微妙だが。 ジャンル:レイプ 仔供取り上げ 出産 妊娠 実験 強制発情 捕獲 脱野生化 野生ほむほむ群れ 野良ほむほむ 感想 すべてのコメントを見る
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お試しになんでもやってみてね!! グラフの 作成って こんな感じ? 二列目 三列目 +実験 器用値 敏捷値 知力値 筋力値 生命力 精神力 リンクって[[]]←これかな?空欄 あ [3つだとどうなんだ?] ↑[]が一個残るのか・・・。 実際にあるページのだとヴォルフこれでいける? 別名リンクってヴぉるふこれでいいのかな? 一次職 二次職 三次職 ファイター ランサー アーチャー セイバー スティンガー フェンサー トルーパー ソルジャー グラップラー マリーン ハンター バーバリアン アマゾネス ビーストハンター レンジャー トレジャーハンター スカウト ルーインダイバー ソーサラー エレメンタル・ソーサラー『光』 エレメンタル・ソーサラー『闇』 エレメンタル・ソーサラー『火』 エレメンタル・ソーサラー『風』 エレメンタル・ソーサラー『土』 エレメンタル・ソーサラー『水』 メイジ サモナー グランドサモナー アークサモナー ネクロマンサー セージ バード プリンシパルバード クラウン 上位種 文字大きさ指定テスト テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ 中継ポータル表示方法模索(リンクを貼りつつ上下の間を細くすること失敗) N4W4 N4W3 . N4W2 . N4W1 . N3W4 |N3W3 |N3W2 N2W4 N2W3 N2W2 N2W1 セルの中のマップ名の左右に棒もしくは上下線でその方向に中継ポータル意味できる? ]]|[[ 消費アイテム 回復アイテム 食料アイテム 石版アイテム 1位 - 魔王軍団 (25) 2位 - マップ (24) 3位 - キース (16) 4位 - 召喚モンスター (9) 5位 - u3 (5) 6位 - テロメア (5) 7位 - ヴォルフ (4) 8位 - モジュラス (4) 9位 - 全呪文一覧 (4) 10位 - アイソトープ (4)
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ページ位置[006-003] #メディア 実験用メディア[003] 斜線を含む描画 #分類 試験的な文章と画像 項目数[07] [01]概要 画像の詳細を文章で表記することを目的とした、 試験的なメディアですわ。 今回は斜線の表記に挑戦でしてよ。 [02]対象の画像 [pix/04]幅の外縁と [pix-xy/72,72]の長方形から成る [pix-xy/80,80]の画像。 [03]長方形の宣言 長方形[a] [pix-xy/72,72] [rgb/120-160-200] 長方形[b] [pix-xy/36,36] [rgb/255-200-040] 長方形[c] [pix-xy/40,40] [pix/01]幅の線形の四角形 [rgb/000-000-000] [04]長方形の配置 [xy/05,05]から長方形[a]を描画。 [xy/40,40]から長方形[b]を描画。 [xy/20,20]から長方形[c]を描画。 [05]線の変換 [xy/56,20]から 以下の構造の変換。 #変換前 [1111] [0001] [0001] [0001] #変換後 [1000] [0100] [0010] [0001] [06]その他の描画 長方形[c]の中身を [rgb/255-255-255]で塗りつぶし。 [xy/30,30]から [rgb/000-000-000]で 以下の構造を[03]回繰り返し。 [10] [10] [01] [01] [07]次回更新予定 おはなし[015] [2019/05/18]
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「ここがれいむたちのおうち?」 「そうよ。この小屋を使ってね。水はあの小川に。食べ物は私達が用意するから草なんか食べなくて良いわよ」 ゆくりれいむ達が通された部屋は天井が高くまるで外にいるようだった そこでこれから起こる嫌な事を彼女達は知る由も無かった 風が草木を揺らし、ザザッという音が心地良い ゆっくいれいむ達は地上での大変な実験の日々を思い出していた マスクを付けられ、何時間もルームランナーで走らされた 何か小さなカプセルを飲まされたこともあった しかし、実験室の責任者はそんな仕事から解放してくれた 「もっと簡単な仕事にしてあげるわ。お家も食事も用意してあげる。もちろん、あなたが大好きなあのゆくりまりさも連れて」 部屋に小屋や以外にもう一つ、小さな建物があった れいむたちが住んでいる小屋と違って木造ではなく白い壁と白い屋根、正方形のした住みにくそうな場所だ 「統計上の数字のお部屋」と可愛らしい文字で書かれた部屋の前から 八意永琳は出てくる ここはゆっくりたちの労働力として有効か否かを調べる施設 ゆっくりたちは地上の実験室で比較的従順であるとここに連れて来られる 「鈴仙、私は準備をするから、あなたは説明用のゆっくりを持ってきてちょうだい」 外にいる従者、助手、部下である鈴仙にそれを伝えると、永琳はさっさと部屋に戻ってしまう 「さ、みんな、やってもらうお仕事を説明するわね」 ゆっくりれいむ達は仕事をしないと餌がもらえないことを知っている それで餓死してきた仲間も多い だが、それは怠惰であったための罰だとゆっくりれいむたちは思っていた 働けば餌は手に入る。森にいた頃よりも確実に。そして理不尽な暴力を振るう人間もいない 目の前で笑っているおねーさんは人間だったが、優しかった 「私についてきて」 永琳の説明は簡単だった まず、仕事はレバーを操作するだけの簡単なもの 悪い事をしたゆっくりを苦しめて悪い事を白状させれば良いのだ しかも直接手を下す必要など無いレバーの操作をすれば良いだけだ 罪を自白したらならすぐにおねーさん達が罪人のゆっくりを連れて行く 絶対に家族に危害は加えさせないし、罪を自白したゆっくりは軽い罰を受けるだけで済む れいむたちはおねーさんの指示に従っていれば良いだけ。もし嫌なら拒否してよい 仕事をしなくても最低限の餌は支給する。仕事をすればそれだけ餌のグレードも上がる ただし、餌のグレードは仕事の結果に影響されない。罪を自白させてもグレードは上がらない 「仕事をする」これが唯一のグレードを上げる方法、そう説明された 「さて、そろそろ容疑をかけられたゆっくりが来るわ」 白い正方形の箱の中には人間が入れそうなぐらいの透明の箱とレバーとイスが置いてあった イスはどうやらおねーさん専用のものらしい 「そのまえに・・・おかーさんれいむにはレバーを操作してもらおうかしら、舌で押すの、前に倒してみて」 母りむは言われたようにレバーを倒していく しかし、レバーは最後まで倒れず、真ん中でと待てしまう 「もう少し力を強めてみて」 グッと舌に力をこめるとレバーは次第に進んでいく、そしてレバーは一番奥まで倒れた 「要領は分かったわね。じゃあ、最初は私がやってみるわね」 しばらくすると鈴仙がゆっくりまりさを持ってきて箱の中へ入れる そして、鈴仙はイスに座る 透明な箱の中ではゆっくりまりさが騒いでいる。その声はスピーカーによって白い部屋の中でも聞こえる 「まりさ、わるくないよ。まりさなにもしてないよ」 鈴仙がマイクで透明な箱のまりさに話しかける 「あなたはみんなの餌を一人占めにしましたね」 「まりさじゃないよ」 ゆっくりまりさは首を、いや身体を横に振る 「上げてください」 鈴仙がそういうと永琳はレバーを少し前にやる 「ゆっ?なにこれ?ゆ?ゆ?」 まだ痛みは無いらしく、今まで感じた事の無い感覚にまりさは不思議そうにしている 「もう一度聞きます。あなたはみんなの餌を一人占めにしましたね」 「まりさじゃないよ。さっきからいってるでしょ。ゆっくりりかいしてね」 「上げてください」 また永琳はレバーを少し前にやる 「ゆぅ!!い゛だい゛!!い゛だい゛!!い゛だい゛!!」 急にゆっくりまりさが痛がりだす。それまで黙ってみていたゆっくりれいむ達も心配になって永琳に言う 「やめてあげて。いたがってるよ」 「あら、あなた達は餌を独占されても怒らないの?この子のいたケージではこの子が一人占めしちゃったせいで赤ちゃんが何匹か死んじゃったのよ」 「ゆ・・・それはまりさがわるいよ!!」「ゆっくりしね!!」「ゆっくりいたがっていってね!!」 鈴仙は同じ質問を繰り返し、自白と謝罪が無ければレバーの操作を命じた 永琳はそれに従いレバーを倒していく。半分まで上げたあたりでようやくゆっくりまりさは自白と謝罪をした その頃には何度か餡子を吐き出し、皮は所々切れ、帽子はボロボロになっていた 鈴仙によって透明の箱から出されるとすぐに白い部屋から連れ出された それまで無表情でレバーを操作していた永琳は急に笑顔になって 「こういう具合にお願いね」とれいむたちにお願いした ゆっくりれいむ達を白い部屋から出す 「あと、お願いがあるのよ。誰がお仕事してくれたかわかるように皆にバッチを付けさせて欲しいの」 永琳はポケットから綺麗な色のバッチを取り出す 「うわー、きれー」「くれるの?」「ゆっくりつけてね!!」 れいむ達は大喜びだ 「好きな色を選んで。ただし、同じ色はダメよ。あと取り合いの喧嘩もダメよ」 わいわいとれいむ達がバッチを選ぶ 永琳はそれをノートに書き写していく ゆっくりれいむ:黄色(ナンバー1 ゆっくりれいむ:白色(ナンバー2 ゆっくりまりさ:赤色(ナンバー3 ゆっくりまりさ:青色(ナンバー4 ゆっくりアリス:緑色(ナンバー5 ゆっくりパチュリー:黄緑色(ナンバー6 「じゃあ、バッチを付けてあげるわね」 帽子やリボン、ヘアバンドにバッチを付けていく 「うん、かわいい。じゃあ、お食事にしましょうか、すぐに用意させるわね」 その日はたくさんのご飯が食べられた 「ねぇ、鈴仙、あなた軍にいた頃に尋問とかはした?」 「いえ、そういうのは・・・」 「・・・あなたの能力なら凄く適していると思うんだけど」 赤い瞳を覗き込む、何の力も発動していなくても魅入られてしまいそうな深い赤の瞳 その瞳は困ったように、永琳の眼差しから逃れる 「もし、私がしろと言えば、あなたはどれ位の事をしてくれるのかしら。そうね私が望めば同胞を殺してくれるかしら?」 「そ、それは・・・」 逃亡した兵士が黙り込む 「そうね・・・ごめんなさい。この話はここでおしまい!」 "私だって従者だからって理由で殺したわけじゃない" 「と、ところで今回の実験は人間での実験結果の資料があるんですよね。見せてくださいよ」 「外の世界のものだけれど、ミルグラム実験、アイヒマン実験と言うのよ」 ここでの生活が始まってから三日たった 未だに仕事は来ない。餌のグレードは高いままだった ふいに部屋のドアが開く、永琳はしっかりとゆっくりまりさを掴んでいる 「みんな、今日からお仕事よ。誰がするかゆっくり決めてね」 先に永琳は白い部屋に入っていく 白い部屋に入れるのも仕事をする一匹だけ 白い部屋の外には鈴仙が待機している 「むきゅん、たいりょくのいらないしごとならまえまでめいわくをかけてたわたしがいくわ」 その日はゆっくりパチュリーがやる事になった レバーを操作するだけの簡単な仕事 相手は苦しむが悪い事をした悪いゆっくりだ 何も自分は悪い事をしていない 目の前で悲鳴を上げるゆっくりまりさ 自分は悪くないと言い聞かせるゆっくりパチュリー 「上げなさい・・・どうしたの、上げなさい」 レバーを動かす舌がいつの間にか止まっていた 「お仕事はもう辞めにする?いいわよ。お仕事してくれたから餌のグレードは上がるわ」 「・・・」 ゆっくりパチュリーは無言だ 「別にこのゆっくりまりさが痛がろうと死のうと、あなたの責任ではないわ。私以外、あなたの所業を見ていないし、 私は公表しない。そのゆっくりまりさだって口封じをして外に出す。もし、不安ならあなたの納得する方法を処置するわ 無論、誰かに告げ口なんてしないわ・・・あぁ、もしかしてレバーが重たいかしら?それなら今すぐに調節するわよ」 永琳はドライバーを取り出す 「ほんとに、パチュリーのせいじゃない?」 「ええ、この子は罪人よ。裁かれる者が悪いのであって、裁く者が悪い道理は無いわ」 レバーが前に倒される 「続けるのね。じゃ、よろしくお願い」 ゆっくりまりさが罪を告白し謝罪をする頃にはレバーは4分の3まで倒れていた 多少ボロボロにはなっていたが、息もある。たぶん治療をすれば完治する 透明の箱から出されるとすぐに口に白いテープを張られ喋れなくされ さらに少し小さめの箱に入れられる 「口止め対策だけど、まだ何か必要?」 「ううん、ゆっくりなおしてあげてね」 「ええ、この子は謝罪したんですもの」 仕事が終わる。今まで食べていた餌よりも良い餌が来る 皆はパチュリーを褒め称えた パチュリーも皆に恩返しができてとても嬉しかった きっとあのゆっくりまりさも今頃はベッドでゆっくり寝ている頃だろう 「ああ、てゐ、もう上がりかしら?」 永琳はちょうど地上に上がるエレベーターの前にいたてゐを捕まえる 「このゴミを地上に持っていけば終わりだよ」 「じゃあ、コレもお願い」 ゆっくりパチュリーは少し心配していた自分のやった事が本当に誰にも告げ口されてないか おねーさんは信頼できるけど、あのゆっくりまりさは・・・ しかし、心配は徒労に終わる。あのゆっくりまりさはその日のうちに焼却炉に投げ込まれた お仕事は続く 変化が現れたのは全員が二回ほどお仕事をやった後だった 自分達から言わなければ自分達の所業は仲間の知る所ではない しかし、ゆっくりパチュリーはよく他のゆっくりに仕事の結果を聞くようになった どこまでレバーを押し込んだか、どこまで相手を苦しめたか おねーさんは決して教えてくれない。だからみんなに聞いた 「ゆ、こたえたくなよ」 「むきゅー、おしえてよ。おしえてよ」 誰もパチュリーと口を利かなくなった それからパチュリーは誰よりも勤勉に仕事をするようになった ゆっくりたちは最初の取り決めで一週間の内の六日を交代でまわし 最後の一日の仕事はしないと決めていた しかし、休みの日にもパチュリーは仕事をした それだけじゃない。何かと理由をつけて仕事をサボりたがっていた青色バッチのまりさに代わってパチュリーは仕事をしだす みんなは心配になり、青色バッチのまりさに働くよう言うが 「パチュリーはやりたいっていったんだよ。まりさはわるくないよ」と悪態をつかれる始末 パチュリーの方も仕事をしたいの一点張りで、れいむ達を困らせた ある日、事件が起こる 黄色バッチのゆっくりれいむは焦っている 4分の3までレバーを倒しても、目の前にいるゆっくりアリスは罪の告白も謝罪もしない 「あなたがゆっくりまりさを強姦し、殺したのね」 「ぢがうよ!!ぢがう!!アリスはだだゆっぐりぎぎぎぎ!!!」 「上げなさい」 これ以上レバーを上げればどうなるか、ゆっくりれいむも分かっていた 人一倍、ゆっくり一倍優しい黄色バッチのゆっくりれいむは仕事の中止を求めた お仕事は初めて中断された 「ええ、良いわよ。これでお仕事を終わりにするわ。餌のグレードは維持するから心配しないで」 黄色れいむは退室する。それ以来、黄色れいむはお仕事の相手に優しく接した そして、危なくなったと自分で判断したらすぐにお仕事を中断した 4週間目辺りで明らかに連れてこられるゆっくりたちに変化があった 罪を認めないのゆっくりが増えてきた。たまたま優しい黄色えいむや緑色アリスに当たっているだけだ 次にお仕事をやるのは責任感の強い赤色まりさだ まりさはレバーを操作し続けた 5分の4押し込んだが、自白も謝罪もしないゆっくりれいむに苛立っていた 「餌を盗んだのはあなたね」 「ぢがう゛よ゛ぉぉぉぉ!!!」 「上げなさい、どうしたの?上げなさい」 赤色まりさも理解した。これ以上倒せば確実にゆっくりれいむは死ぬ でも、お仕事は続けなくてはいけない 「やめる?」 その言葉を無視し、レバーを押し込んだ 「ゆぎゅうううううううううううううう!!!!!!」 物凄い悲鳴と吐き出される大量の餡子、皮は一部が黒くこげ、眼球は飛び出している 悲鳴がやむと、ゆっくりれいむはパタリと倒れる 「そこまでね。お仕事は終わりよ。退室してちょうだい」 「ゆ?でも、このこみとめてないしあやまってないよ」 「分からないの?死んだわ。お仕事は終わりよ。退室して良いわ」 「ゆゆ!!」 「別に何か負い目を感じることは無いわ。私に従っただけですもの」 「う、うん」 赤色まりさはなんだか褒められている気分だった 自分はおねーさんの指示通りできた。自分を誇らしく感じた お仕事は続く 次第にやる気のあるゆっくりとないゆっくりに別れてくる あるのはゆっくりれいむニ匹と赤色まりさ、黄緑色パチュリーだった ないのは青色まりさと緑色アリス 特に青色まりさはパチュリーが代わってくれてから全くお仕事をしなくなった 「まりさ、おしごとやってよ!!」 とうとう責任感のある赤色まりさが怒る 「いやだよ。まりさ、ゆっくりしてるもん。パチュリーがかわりにやるよ」 青色まりさがピョンピョン跳ねて、小さな木の裏に隠れる 赤色まりさはとうとう頭に来たらしく激しく青色まりさを罵倒する 「ろくでなし、くず、まぬけ、のうなし、ごくつぶし、むのう、かす、ごみ」 罵詈雑言の雨を浴びせても青色まりさはケロッとしている 「ゆっくりむだぼねおっていってね!!」 舌をビロンと出して挑発する青色まりさ 「むきゅー、まりさ、もういいじゃない」 「でも、パチュリー、あいつはおしごとしてないんだよ」 「おねーさんにいえばいいわ。それにわたしがかわりにおしごとするのはいっこうにかまわないもの」 「ゆ、パチュリーがそういうならいいけど・・・」 パチュリーにとっては大好きな仕事の時間が減ってしまうのが大問題だった それに比べれば何もせずにのうのうと美味い飯を食っているゆっくりまりさなどどうでも良い存在だった 永琳がカゴいっぱいの野菜や果物を持ってくる みんなそこに集まるが、今日は少し様子が変だった 青色まりさだけが寄ってくるが、あとは誰も来ない 気になって永琳は小屋まで行き尋ねる 「どうしたのかしら?食欲ないの?」 「ちがうよ。おねーさん、ゆっくりおはなしきいて」 「ええ、勿論。ゆっくり聞くわね」 小屋の中にカゴを置く、そこに青色まりさが走ってくる キッと赤色まりさは睨むが、おかまいなしに青色まりさは果物を食べ始める 「あ、ちょっと、こら、あなた、まだみんな食べ始めてないのよ!」 青色まりさは口にほうばれるだけの果物を含むと、すぐに逃げ出した 「・・・お話はあの子の事ね。さ、聞くわ。心配しないで果物だけ後で別に届けさせるから」 「あのまりさはね。おしごとをしてくれないんだよ」 サボり癖のあるゆっくりまりさ、従順なゆっくりを集めたつもりだったが サボれる手段が見つかれば、これか。永琳は頭を痛める しかし、対処方法は簡単だ。サボり癖のついたゆっくりなどこの実験室の実験対象としては価値がない 「分かったわ。あの子には別の部屋に行ってもらう。それでいいわね?」 今まで罰を与えてきたゆっくり達はすぐに思いつく たぶん、ここと同じような場所に連れられていって、あの透明な箱に入れられるんだ 赤色まりさは仕方ないと思ったが、黄色れいむが反対する 「そ、そんなことしなくていいよ。ゆっくりかんがえてね。おねーさんがちょっとちゅういするだけでいいよ!!」 「れいむ、だめだよ。あいつはそんなことしてもむだだよ」 「むきゅん、れいむ、ゆっくりかんがえてね。あのこがじぶんからおしごとをしたことなんてないでしょ」 「パチュリーたちのいうとおりよ。れいむ、もうだめなのよ」 ただ一匹だけ緑色アリスだけが関係ないとばかりにそっぽ向いていた 「黄色のれいむ。よく聞いて、あの子はこれまで地上でがんばってきたし、ここでも数回はお仕事をやったわ だから、あの透明な箱に入れるなんて絶対にしない。別の部屋であの子に合う仕事をしてもらうだけよ 大丈夫よ。心配しないで、私が今まで嘘を言ったことがあるかしら?」 黄色れいむは納得したのか、頷いた そして青色まりさは連れて行かれる 行き先は「怖い化け物のいる部屋」だ。懲罰にはちょうどいい あのサボりのまりさが必死で逃げるところも見てみたい サボっている奴は追放できる 次に目を付けられたのは緑色アリスだった 黄色れいむも積極的に注意しなくなった 新しい部屋でアリスに合った仕事を見つければ良い、そう思ったからだ 「ありす、なにかしたいことある?」 「とかいはのありすは、もっとクリエイティブでビッグなしごとがしたいわ」 「ゆー?いなかもののれいむにはわからないけど、すごそうだね。おねーさんにそうだんしてみようよ」 みんなで話し合って、アリスは出て行くことになった 四匹でお仕事をがんばった 少し大変だったけど、立派にお仕事をやり遂げた 「ああ、師匠、これ実験の結果です」 :黄色れいむ 優しいからか実験中断率が高い レバーもゆっくり上げていく傾向があり、実験後は被験体を労わる傾向にある 罪に対しては全体的に寛容で、言動も罪人を慰めるものが目立つ 仕事は好いても嫌ってもいないようで、どちらかというと生きる手段ではなく 罪人となったゆっくりたちを更正させるために参加しているようである 仕事と自分の使命を混同しているため服従の度合いは低いと考えられるが 労働態度は至ってまじめなため、目的を与えてやれば労働力として使用に耐えうる 白色れいむ 基本は優しいが、実験の中断率はそれほど低くない レバー操作に緩急をつけて器用に締め上げている。レバーを戻すというアイデアに行き着いたのはこの子とパチュリーだけ 罪に対してはあまり関心が無く、言動は淡々と作業をこなしている様子 仕事は好いているようで、餌を得る手段とキチンと認識している 罪人の更正には興味が無く、自白、謝罪と言った結果に拘る傾向がある 仕事に拘りを感じてるようで、結果に拘る 被験体の生死と自白謝罪の結果を天秤にかけることに苦悩しているようですが 強く指示をすればそれに従います。労働態度は至ってまじめで服従の度合いも高いです 労働力として十二分に期待できます 赤色まりさ 責任感があり、実験の中断率はかなり低い レバー操作が乱雑で、不器用だ 罪に対しては罰せられるべきと明確な正義感を示し、被験体に対し恫喝するような言動が見られる 仕事に義務感を感じているようで、やるべき事とキチンと理解している 罪人の更正に興味があるようで、しばしば連れ出された青色まりさの事も気にかけていた 被験体の生死にはあまり興味が無いようで、死亡した場合でも何か罪の意識を感じている様子はありません むしろ、命令通りにレバーを操作できた自分を誇っているようでした リーダーとしての適正があり、下の者に注意を促す事もできるでしょうが 少々頑固で、高圧的な所があります。大規模なグループのリーダーには向かないでしょう 労働力としてはそれなりに期待できます 青色まりさ 実験中止、ストレス耐性実験に関する部屋へ移送 のちに共食いゆっくりれいむによって捕食され死亡 詳細はストレス耐性実験の資料の項目46番で 緑色アリス 実験中止、焼却処分 黄緑色パチュリー 予想では本来自分より遥かに寿命の長い種のゆっくりの生命の決定権を握っているという興奮からか 実験中止を申し出た事は一度も無い。レバー操作は繊細で戻しては上げるという拷問に近いやり方を一番に習得する 今回の形式の仕事にだけ特別に興味があるようで、ゴミ拾いなどのお願いは聞いてくれなかった 被験体の生死に非常興味があるらしく。寿命や生命に関する質問を良く受ける 労働力としては無価値に等しいが、別の実験で使えそうなので保留 追加)加虐性の性癖の疑い、別実験室にて調査決定 「ふんふん・・・、いい結果ね。パチュリーを回収して、あとはガス処分で良いわ」 「せっかく、あんなに育ったのにですか?」 「どうせ、外に出せないし。他の実験も必要だしね」 あの子達の頑張りなど、所詮無意味なのだ 虚しい気持ちでコントロール室に移動する鈴仙 自分の報告書を受け取ってくれた永琳の笑顔を思い出す 自分は幸せ者だ。あの人のためなら ガス注入、5分前です 作業員は直ちに退去してください またお仕事が始まるのかな? れいむたちは三匹になってしまったが、お仕事をがんばろうと声を掛け合った ~あとがき~ そろそろ「歌うのをやめないで」とかのギャグものを書きたいです 四日ぶりにオナニーをしたら、凄く出た気がします。何かの実験に使えないか永琳に聞いてみます そんな今日は7月21日(0721)→オナニーの日です by118 このSSに感想を付ける
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闇の実験室 ◆Z9iNYeY9a2 真理とタケシの二人はバーサーカーの脅威からどうにか逃げた後流星塾へと向かっていた。 普通に考えると向かう場所は洞穴なのだろうが真理の向かった場所は山の上だった。 地図に書いてある流星塾は山岳地帯にあったものだが、記載されているそれは洞穴の中にあるように思える配置である。 しかし真理は偶然そうなっていると思い、洞穴ではなく一直線に流星塾へと進行していた。 真理としては当然だろう。彼女にとって流星塾の思い出はとても楽しく、大事であったものであり、洞穴の中にあるべき建物ではないのだから。 だが、たどり着いた場所にあったのは一つの小さな山小屋だった。 「ここがこの流星塾ってところですか?」 「違う…、じゃあ流星塾は…?」 もし草加雅人なら、少なくともこの場にいる草加雅人であれば迷うことなく洞穴へと行ったであろう。 スマートブレインの地下で流星塾を見た彼であれば。そこで見た様々なもの、そしてその場にいた存在を見た彼であれば。 だが園田真理は知らない。彼女にとって流星塾での出来事は楽しかった思い出として刻まれているのだから。 位置を何度確認してもここが流星塾のあるエリアであることには間違いはないはずである。 だが外を見渡してもあるのは山岳の風景のみ。流星塾どころか建築物も見当たらない。 そもそもこの山小屋自体かなり不自然な位置に建っているものなのだが。 (じゃあこれはやっぱり…。でも言い出しにくいなぁ…) タケシはやはり洞穴から行く場所なのではないかということも薄々気が付いていた。 だが、ここに来るまでの間に真理からはその流星塾という場所で過ごした思い出を聞かされていた。 その思い出を話す際の真理の顔がとても楽しそうで、とても輝いているように思えたのだ。 そんな彼女にこの事実を伝えるのは、タケシも躊躇せざるをえなかった。 真理は落胆しつつもあの巨人から逃げてきた後のこの移動で疲れたのか小屋にあった椅子に腰掛ける。 タケシはというともう少しじっくり見たいようで、小屋にあった家具などを物色していた。 無論その最中ずっと真理にどう切り出すべきか考えているようだった。 ずっとこうしていても埒が明かない。 「ん~、どうしたものか…。あれ、グレッグル?どうした?」 ふと気付くとグレッグルは室内にあった棚の前に座ってそれをじっと凝視していた。 棚には何も置かれておらず、特に何かあるようには見えなかった。 「どうした?ここに何かあったか?」 問いかけてみるとグレッグルはタケシの方を一度向き、頬を膨らませた後また棚を見つめた。 何度見ても何かあるようには見えない。 と、その棚を凝視しているとある違和感に気がつく。 「ん?そういえばここの壁…」 一度小屋の外に出るタケシ。 それが違和感の正体が何なのか気付く。 「どうしたの?」 「ここの壁なんですけど、他の場所と比べて妙に厚みがあるみたいなんです」 そう、棚のある一角だけがなぜか他の三角より不自然な厚みがあった。 ぱっと見では分かりづらいが外と見比べるとその違和感はかなりはっきり分かる。 「つまり、どういうこと?」 「ここに何か隠されてるんじゃないかと…」 何かといってもこの場にあるのは棚だけである。 だがこのような場所にあるとすればこの棚自体に何か仕掛けがあるということのはずだ。 何かあるか確かめるために横から押してみたり色々まさぐってみるタケシ。 だが特になにか起こる様子はない。 タケシは棚にもたれかかり考え込む。 「おかしいな…。ここ絶対何かあるんだけど…」 「ケケ」 ふとグレッグルが鳴き声を発し、 その直後だった。棚が突然扉のように横に動いて、後ろの余分なスペース部分が開く。 突然開いたその中に、棚にもたれかかっていたタケシは驚きのまま入り込んでしまう。 「?!何だ!?」 「ちょ…!タケシ!!」 慌ててそこに吸い込まれるタケシを追いかける真理。 グレッグルがその後飛び込んできたと同時にその扉は閉じる。 「……」 訳も分からず呆然とする二人。 だが何が起きたのか把握するにはそこまで時間は掛からなかった。 「これ、エレベーターよね?」 「…みたいですね」 中はあまり広くはなく、何もない空間があるだけだった。 しかし、この空間が下に向けて動いていることは分かった。 しばらくしてまた扉が開くと、そこに広がっていたのは山小屋ではなく、真っ白で小さな空間だった。 行き止まりかと思いつつ壁に手を触れた時、そこが開き薄暗い廊下にたどり着いた。 「これは…どういうことなんですか?」 「分かんない。でも…」 懐中電灯を片手に先頭を歩く真理。 やがてある一つの扉に手をかける。 中は机や椅子が積み重ねられており、床には色々なものが散らかっていた。 足元に気を付けながら、部屋の奥、絵が貼られている壁の前に立つ真理。 「間違いないわ…」 そこには様々な絵があった。多くの人が描かれた絵。男の子と女の子の二人が手を繋いでいる絵。 絵を描いた者の名前はこう記されていた。「園田真理」「草加雅人」 「ここは、流星塾よ」 ◆ ナナリーは流星塾へと向かうために洞穴へと向かっていた。 幸いにもすぐ近くに山道があったようで、そこまでの道もネモの導きのおかげで転んだりすることなく行くことができた。 だが、洞穴内はかなりデコボコしており、車椅子での移動はなかなか困難だった。 時間をかけながらもどうにかたどり着いた奥にあったのは一つの扉だった。 「中には誰かいる?」 『探知機を見る限り、この中にはいないようだ。この山の上に二人いるみたいだな。 まあ気にすることはないだろうな』 マップ上では山の上にいるようだった二人の参加者の反応。確かにこの場から気にする物ではないだろう。 そうナナリーも考える。ただ、念のためにこまめにチェックはするようにしておく。 扉を開けて中に入るナナリーとネモ。 目の見えないナナリーには辺りの視覚情報を得ることはできない。 よってそれはネモに任せる。 「この中の様子ってどうなってるの?」 『確かここは流星塾と言う名前から教育施設とは考えていたが…、どうやらここは学校のようだな』 「学校?」 『ああ、どちらかと言えば昔日本にあった物に近いな。だがそれはかなり前の話のようだが』 辺りに無造作に積み上げられている机こそあるものの、廃校にしては随分と綺麗な廊下である。 (しかしここも学校か…。なぜこの場にはこうも学校が置かれているのだ…?) ネモがマップを見たときから少しだけ思っていたこと。それはこの場に来て疑問となり始めた。 ナナリーの通っていたアッシュフォード学園。さらにそこからそれぞれ反対に離れた位置にある穂群原学園、見滝原中学校も名前からして学校だろう。 そして今いるこの流星塾。 なぜここまで学校が配置されているのだろうか。 学校だけではない。マップ上には参加者の家と思える施設まであった。 間桐、夜神、鹿目、美国、衛宮。 夜神を除くと一人ずつしかその苗字の者はいない。 ついでにNの城というのもある。 ただの民家であるならそこまで重要にはならないはずであるが、学校のこともあわせるとどうも気になってしまう。 何か意味でもあるのだろうか。 (考えすぎならいいのだがな) だがこればかりは実際に行ってみないと分からないだろう。今いるこの場所もそうだ。 『ん?ナナリー!』 そんなことを考えながらナナリーの手にある探知機を見ると、不可解なことが起こっていた。 「どうかしたの?」 『さっきの二つの光点、この建物の中に入ってきているぞ』 山の上にいたはずの二人の参加者はどうやったのかこの流星塾の中に移動していた。 いくらネモでもずっと探知機を見ていた訳ではない。どうやってここまで来たのか、その瞬間を見損ねてしまった。 何らかの瞬間移動の能力を持っているのか、はたまた何かの移動装置でもあったのか。 己の中の油断を呪うネモ。そうこうしている内に光点はこちらに近付いてくる。 「警戒しなくてもいいわネモ。きっと彼らも殺し合いに乗っているわけではないはずよ」 足音はかなり慎重に足を運んでいる。その足取りから辺りを警戒しているのが分かる。 ナナリーの耳には少なくとも危険な人間のものとは思えなかった。 一つ気になるのは足音が三つしていることだろうか。二つは特におかしいところはないが、一つはかなり小さい足音だった。 その小さな足音がこちらに近付いてきた。 その足音はナナリーの目の前で止まる。 『?!何だこいつは?!』 ネモの驚く声が聞こえる。 ナナリーは小さな子供か何かかと思って手を差し出し、優しく声をかける。 「大丈夫よ。私はあなたを襲ったりしないわ」 ナナリーの手にその手が触れるのとさっきの声の主が近付いてくるのは同時だった。 「おい、グレッグル。お前どうし…、あ」 こうしてナナリーはタケシ、真理と出会った。 ◆ 「あの、気を使わなくても大丈夫ですから…」 「いや遠慮しなくてもいいんだよ。こんな足場じゃ危ないだろう?」 ナナリーはタケシに車椅子を押されていた。 盲目で車椅子の少女という姿は真理、タケシに警戒心を起こさせることもなく。 ナナリーからしても声や雰囲気から特に悪い人ではないと印象づけ、おかしな齟齬も生まれることもなく今に至る。 「このグレッグルという子、ポケモンというのですか?」 「なんかそういうみたい。あなた何か知ってるの?」 「ちょっと気になることがあって。私の支給品にこんなものがあったのですが分かりますか?」 そう言ってバッグから取り出したのはプロテクター。 ポケモンという単語が記されていた支給品である。 「あ、これプロテクターだ」 タケシはそれを一目で何なのか把握する。 岩タイプのジムリーダーを勤めていたタケシにとっては重要なアイテムだ。 それを使うことで進化したドサイドンは彼の弟が継いだジムにもいる。 ナナリーは持っていたもう一つの支給品のことも一応聞いてみた。 タケシは知らなかったがそちらは真理が知っていた。 真理はそれを巧の持っていたファイズ強化ツールであることを説明する。 「じゃあこれは真理さんが持っていてください。私が持っていても仕方ありませんし」 そう言ってファイズアクセルを渡すナナリー。 真理としては巧と合流したときのために必要な物であり願ってもないことだった。 だが、同時に真理の中に一つの不安が現れる。 もしかして今巧の手元にはファイズギアはないのではないか、と。 タケシに支給されていたカイザギアもその考えの根拠の一つだ。 カイザギアがここにあるということは雅人や啓太郎の手元にはないということを意味する。 同じように、巧の手元にファイズギアがあるとは限らないのだ。 ではもしかすると、巧は今あの姿で戦っているというのだろうか? 木場や村上のような敵と。さっきのあの巨人のような怪物と。 「あの、タケシさん。そのポケモンという生き物についてもう少し詳しく教えてもらえませんか?」 「そういえば詳しく聞いてなかったわね。この際だから教えてくれない?」 「ああ、そういえば言ってませんでしたね。いいでしょう、このポケモンブリーダー、タケシ。 分からないことがあれば何でもお答えしましょう!さあマリさん、聞きたいことがあればなんでもぎゃ!!」 真理の手を取り熱く語り始めるタケシに毒突きを食らわせ止めるグレッグル。 「あ…、大丈夫ですか…?」 「…だ、大丈夫、いつものことだから…」 慣れとは恐ろしいものだ。 しばらくグレッグルに引きずられていたタケシは間もなく立ち上がって何事もなかったのようにナナリーの車椅子を押し始めた。 ◆ 流星塾の中を回っても特に変わったものは見つけられなかった。 真理の記憶からはかけ離れているほど散らかっているところが多かったものの、過ぎた年月を考えれば当然だろう。 しかしここを掃除する者はいなかったのだろうか?あの日々の後間もなくだれもいなくなってしまったというのだろうか? と、ここまで考えたところで自分があの流星塾とこの場にある流星塾を同じものとして考えていることに気付く。 この場にある流星塾はあくまでこの場にある流星塾だ。いくら似ていようとあの思い出の場であるはずもない。 流星塾をそのままこの場に持ってくるでもしない限り。 やがて真理達が入ったのは理科室だった。 そこは当然何の変哲もないただの理科室である。真理の記憶の中では。 その通り、辺りにあるのは実験器具や人体模型など理科室定番の道具ばかりだ。 当然誰もいないはずの薄暗い空間である。 そしてある机に近付いたときだった。 「えっ?」 机の上においてある電灯に突然明かりが点ったのは。 そして薄暗い中では見えなかったものが目に止まる。 「これは…」 もしこれが本来の、会場に設置されたこの流星塾に通っていた真理であれば分からなかっただろう。 否、推測は立てられただろう。父親から送られてきたそれとそっくりであるこの物体に。 だが、ここにいる真理はそれとかなり似通った物をよく知っていた。 人間居住区に攻め入るオルフェノク達の、あの日大軍で襲い掛かり自分と乾巧を引き離したあの兵士達が装備していたものだから。 机の上で円柱のケースの中で何かの液体に浸かり浮いている物体。 それはスマートブレインの開発したライオトルーパーのベルトに似たものだった。 「これは…、あのカイザとかいう物にそっくりですけど…?」 「スマートブレインのオルフェノク部隊の兵士が使っていたものに似てるわね 試作品か何かかな?」 「もしかしてさっきの時計のファイズっていう言葉に関係があるのですか?」 「これは言ってみればファイズギアの量産型みたいなものなの」 真理としては思わぬ収穫だ。 繋がっているコードを外してバッグに入れようとしたところで真理の腕を掴む者がいた。 グレッグルが真理のその腕を掴んだ。 見ると何だか身震いしているような動きをしている。 「…真理さん、これって普通の人が使ったら危ないんじゃないんですか?」 「まあこれオルフェノク専用の物みたいだし。ただ知り合いに使えそうな人がいるから一応ね」 自分で使うことはできないが、仲間になってくれるオルフェノクがいたときこれがあると少しは戦力の足しになるだろう。 それにベルトについての情報を得る材料になるかもしれない。 と、ここまで言ったところで真理はその知り合いの中にオルフェノクがいるということを言うべきかどうか考えた。 オルフェノクという存在を知らない彼らがオルフェノクかどうかで敵か味方かを判断するとは思えない。 巧はもちろん長田結花、海堂直也のように味方になってくれるだろう者もいるが、オルフェノク側についた木場、スマートブレイン社長の村上が仲間になってくれるとは思えない。 今は切り出しにくいが巧のためにもどこかでタイミングを見て話しておくべきだろうと考えた。 スマートバックルをバッグにしまい、理科室を見て回るが、他におかしなところは見当たらなかった。 ナナリーが持っていた探知機を見せてもらっても周辺には特に人が来る様子はない。 とりあえず理科室を出る三人。 これ以上ここにいても仕方ないと判断した真理は出口に向かいながら二人に意見を聞く。 「ねえ、二人はどこか行きたいところってある?」 本来ならここでしばらく休息をとってから出発するつもりだったが、この散らかりようと薄暗さでは休息はとれないだろう。 ならば人間居住区まで行こうかと思ったが、特にタケシにはこんな所まで付き合わせた事もあり、そっちの意見を優先しておこうというのが真理の考えだった。 「いいんですか?真理さんの知り合いがここに来るってことも考えられますけど」 「あ、そういえばそっか」 タケシに言われてその可能性を考える。 しかしもし巧や啓太郎との合流を考えるのならばここからは遠いがH-3のクリーニング店の方が向いている。 長田結花や海堂直也のような者達などこの場の存在も知っていないはずだ。彼らならむしろ居住区に行くだろう。 ここに来るとすれば雅人くらいしかいない。 ならばこの場にいる意味は薄いと思える。 一応何か書置きくらいはしておこう。一緒に居たくないとはいえあんな奴でも仲間なのだから。 「まあ大丈夫よ。ここに来そうな仲間はあんまりいないと思うし。 ただもしものために伝言残して行くからあの絵のあった教室に寄らせて」 そう、あそこなら雅人への伝言を残しておく場所としては適しているだろう。 通る場所は来た道と同じ場所だ。 何箇所か鍵の掛かった部屋もあったが真理の記憶の中では特に何かあった場所でもないらしいのでそこは通り過ぎることにしていた。 あの謎の染みも今となっては気にするものではない。そのまま三人と一匹は通り過ぎる。 ただ、タケシには、そこを通り過ぎるときにその染みを気にかけるグレッグルが気になっていた。 ◆ 「にしてもここ洞窟の中じゃない! なんでこんな所に流星塾があるのよ…!」 (ああ、やっぱりそうだったんだな) その後最初の教室から出てきた真理は出口へ戻ろうと来た道を戻った。 しかし来た時のようにエレベーターの扉が開かずしばらく立ち往生するはめになってしまった。 だがナナリーの入ってきた場所からなら出られるだろうということで普通の入り口から出たのであった。 洞窟に埋まっているという事実に真理が怒ったのは出口から洞穴に入ってすぐのことだ。 流星塾を出たところでどこへ向かうのかまだ決まっていなかったことに気付く。 「タケシ、ここから近くに休めそうなところってない?」 「それならちょうどいいところが。この滝の下にあるポケモンセンターなんですけど。 ここなら俺の仲間も立ち寄る可能性があるんです」 「あー、じゃあそこでいっか。ナナリーはどうする?」 「滝の下、ですか…。分かりました。私もご一緒させてください」 タケシはもしナナリーが行きたい場所があるのなら優先するつもりではあったのだが大丈夫だったようだ。 そこについてから色々と情報交換すればいいだろう。 真っ暗であった夜も明ける時間は近い。 この深夜に移動詰めだった三人はとりあえずの目的地に向けて出発した。 「ところでポケモンセンターって何なの?」 「ポケモン達の治療や回復ができる施設で、一応我々の休息場所としても適した場所です。 あ、そういえばポケモンについての説明まだでしたね…」 「あー、そんな話もあったわね。まあ向こうに着いてからゆっくり聞くわよ」 「そうですね。ではこのタケシ、ポケモンセンターに着くまでマリさんをエスコートさせてもらいましょう! さあ、その手をこちらに――ぐほっ!!」 そんなやりとりの中、真理の中で一つだけ気になっていることがあった。 雅人への伝言を残すためあの教室に改めて入ったときに気付いたもの。 深く考えはしなかったがほんの少し疑問に思ったそれ。 (あそこの教室の地面にあった染み、あれは何だったんだろ?) 『さっきのあいつのこと、やはり気にしているのか』 ネモが問いかけてくる。自分にしか聞こえない声と今会話するのは控えたかったため頷くぐらいしかできなかったが。 さっきのあの少年は滝の下に落ちていったのだ。もし無事ならそこの近くにある施設にいる可能性はある。 なぜ戦いを仕掛けてきたのか、彼の兄とは誰なのか。もう少し話す時間があれば分かり合えるのではないか。 そういったことも気がかりだった。 『ああ、そういえばあのグレッグルとかいうやつ、意外と面白い能力を持ってるみたいだ』 「え…?」 聞くと、どうもあのグレッグルという生き物があのベルトを押さえたとき、ネモも一瞬何かを感じ取ったらしい。 見えたわけではないのではっきりとは分からないが、危険なものだったというのだ。 偶然かもしれないがネモは何か予知に近い能力を持っているのではないかと推測している。 いや、それ以上にもしそうだとしたら、 『あのベルトはあの二人が思っている以上に危険なものなのかもしれんな』 ナナリーの中の不安が大きくなる。 あの二人は悪い人ではない。まだ出会って間もないがナナリーにはそれがはっきり分かった。 そんな彼らが危険な目に会う。それは嫌だった。 だが何と言って説明すればいいのか。そもそも確信もないことを言って大丈夫なのだろうか。 『ナナリー、こういうことでは私が手を貸すことはできない。 もし力のことを言うのも自由だ。だが後悔することはない選択をしろ』 それっきりネモは話しかけなくなった。 何か考え事でもしているのだろうか。 あの謎の少年、真理の持っているベルト、そしてアリスや兄達の捜索。問題は多い。 向かう先に何があるのか。ネモのギアスは何も示さない。 【B-6/洞穴付近/一日目 早朝】 【園田真理@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】 [状態]:疲労(少)、身体の数カ所に掠り傷 [装備]:Jの光線銃(4/5)@ポケットモンスター(アニメ) [道具]:基本支給品一式、支給品0~2(確認済み)、ファイズアクセル@仮面ライダー555、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555 [思考・状況] 基本:巧とファイズギアを探す 1:ポケモンセンターへ行く。 2:タケシと同行。とりあえず今は一緒に行動。無駄死にされても困るし…… 3:怪物(バーサーカー)とはできれば二度と遭遇したくない 4:巧以外のオルフェノクと出会った時は……どうしよう? 5:名簿に載っていた『草加雅人』が気になる 6:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える 7:並行世界? [備考] ※参戦時期は巧がファイズブラスターフォームに変身する直前 ※タケシと美遊、サファイアに『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えましたが、誰がオルフェノクかまでは教えていません しかし機を見て話すつもりです ※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません 【タケシ@ポケットモンスター(アニメ)】 [状態]:疲労(少)、背中や脇腹に軽い打撲、身体の数カ所に掠り傷 [装備]:グレッグルのモンスターボール@ポケットモンスター(アニメ) [道具]:カイザギア@仮面ライダー555、プロテクター@ポケットモンスター(ゲーム) [思考・状況] 基本:ピンプク、ウソッキーを探す 1:真理、ナナリーと同行。ポケモンセンターへ向かう。 2:ピンプクとウソッキーは何処にいるんだ? 3:サトシとヒカリもいるらしい。探さないと! 4:菊池啓太郎と出会えたらカイザギアを渡す 5:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える 6:『オルフェノク』って奴には気をつけよう 7:万が一の時は、俺がカイザに変身するしかない? 8:並行世界? [備考] ※参戦時期はDP編のいずれか。ピンプクがラッキーに進化する前 ※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました ※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません ※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません 【ナナリー・ランペルージ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】 [状態]:健康 [装備]:呪術式探知機(バッテリー残量7割以上)、ネモ(憑依中) [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本:殺し合いを止める 1:ポケモンセンターに同行する 2:とにかく情報を集める 3:人が多く集まりそうな場所へ行きたい 4:ルルーシュやスザク、アリスたちと合流したい 5:ロロ・ランペルージ(名前は知らない)ともう一度会い、できたら話をしてみたい 6:自分の情報をどこまで明かすか…? [備考] ※参戦時期は、三巻のCODE13とCODE14の間(マオ戦後、ナリタ攻防戦前) ※ネモの姿と声はナナリーにしか認識できていませんが、参加者の中にはマオの様に例外的に認識できる者がいる可能性があります ※ロロ・ランペルージ(名前は知らない)には、自分と同じように大切な兄がいると考えています。ただし、その兄がルルーシュであることには気づいていません ※マオのギアス『ザ・リフレイン』の効果で、マオと出会った前後の記憶をはっきりと覚えていません ※ネモを通して、ルルーシュら一部参加者の名前を知りましたが、まだ全ての参加者の名を確認していません ※園田真理、タケシとはまだ名前しか名乗っていません。 【ネモ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】 [状態]:健康、ナナリーに憑依中 [思考・状況] 基本:ナナリーの意思に従い、この殺し合いを止める 1:とにかく情報を集める 2:参加者名簿の内容に半信半疑。『ロロ・ランペルージ』という名前が気になる 3:ロロ・ランペルージ(名前は知らない)を警戒 4:マオを警戒 5:ポケモンとは何だ? [備考] ※ロロ・ランペルージの顔は覚えましたが、名前は知りません ※ロロ・ランペルージを、河口湖で遭遇したギアスユーザーではないかと認識しています ※アカギは、エデンバイタルに干渉できる力があるのではないかと考えています ※琢磨死亡時、アカギの後ろにいた『何か』の存在に気が付きました。その『何か』がアカギの力の源ではないかと推測しています ※参加者名簿で参加者の名前をを確認しましたが、ナナリーにはルルーシュら一部の者の名前しか教えていません ※マオが自分たちの時間軸では既に死亡していることは知りません ※ナナリーに名簿に載っていた『ロロ・ランペルージ』の名前を教えたかどうかは後続の書き手にお任せます 【スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555】 花形がオルフェノクの王に対抗するため製作した変身ベルト。 オルフェノクが使用することでライオトルーパーへと変身できる。 というのは完成品の話。 こちらは花形曰く失敗作であり、変身は不可能。 人間であれば装着するだけで死亡、オルフェノクであってもダメージを受ける危険物となっている。 ※流星塾の絵が掲示してある部屋に草加宛の真理の書置きがあります。 064 夢の残滓 投下順に読む 066 悪夢→浸食~光の影 時系列順に読む 030 ばーさーかーとのそうぐう タケシ 075 少女地獄 序章 園田真理 036 The Third ナナリー・ランペルージ
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※東方キャラが出ます嫌いな方はご注意ください。 ■禁断★実験 場所:河童★技術開発室 「うーーーーーーーん」 青いワンピースを着た一人の少女が、作業机の前で椅子に座り込み腕を組んで、 うなり声をあげながら・・・・悩んでいた。 「なーんかいい方法ないかなー」 服と同色の髪をツインテールにまとめた河童の少女-河城にとり-は 眉間に深いシワを作り軽く呟く。 「どこから、生体実験の素体を持って来よう・・・」 エンジニアである彼女の目下の開発テーマは『機械による生体コントロール』 つまり、ラジコンの様にボタンで生物の動きをコントロールすることだった。 (ちなみに、このテーマは香霖堂で入手した外界のSF漫画から得た) 早速、永遠亭から生命に関する文献を片っ端から借りて読み 生物が体のコントロールに微弱な電流を使用している事を知り その電流を制御できれば、挙動も制御できるのではないか?と、仮説を立てた。 そして開発の次のステップに進もうと思った矢先 思いがけない壁にぶち当たった。仮説を証明する実験ができない・・・・ 機械実験だったら失敗しても、直せばすむ話だが 生命の場合失敗したら死ぬ。まして実験は1度や2度で終わるものでは無い 膨大な数の生命が犠牲になるだろう。 しかし、にとりにとって死に対する感傷や犠牲数は問題になら無い。 そんな事は彼女にとっては瑣末な問題だ。発明に失敗は付物だと割り切っている。 本当の問題は、近場の生命を大量に実験に使おう物なら 周辺の妖怪や上司の天狗から、即刻クレームが飛んでくる事だった。 にとりは、作業机の上に突っ伏し解決策を探し続けた 「山に居るカラスを使えれば良いんだけど、そんな事したら天狗に殺されちゃうだろうしなー」 と言うか、天狗が使役する生物全てにこの論法は あてはまるので山にいる動物に関しては、初手から詰んでいた。 「永遠亭からウサギでも分けてもらおうかなー、えーりんを何とか説得できれば・・・」 かなり可能性の薄い案だった。 「虫で実験するしかないかなぁ。でもリグルが騒ぎそうだなぁ。それに虫じゃつまんないしなぁ」 もとより虫を素体にしたいとは思ってなかった 「そこそこ知性があって、かつ犠牲が多くても周りが騒がない生物なんて・・・・」 にとりの頭脳に電流が走る・・!!! 「ああ!!いるじゃん!!条件をクリアする素体!!」 転がる様な勢いで部屋を飛び出していった。 場面変わって山 にとりはリュックサックを背負って歩いていた 「えーっと、多分ここら辺に巣穴があると思うんだけど・・・・」 キョロキョロと辺りを見回す。 倒れた巨木の下に不自然に木の枝や葉が積み重なった箇所がすぐに見つかった。 「あ、みーっけ、でわ捕獲作戦開始〜」 その声はとても楽しそうな物だった 一方、ゆっくり一家の巣穴 「ゆゆ、きょうはおねーちゃんれいむのおたんじょうびだよ。みんなでおうたをうたってゆっくりするよ!!」 「まりさがゆっくりできるごはんをたくさんとってきたから、みんなでゆっくりすごすよ!!」 「「「「ゆっくりー!!!」」」」 母れいむと父まりさの呼びかけに満面の笑みで答える子供達 今日は姉れいむの誕生日、家族と一緒に心行くまでゆっくりできる日だ。 当事者の姉れいむはお祝いの言葉とプレゼントを一身に受け「しあわせ〜」と心底思っていた。 今この瞬間までは・・・ 「はーい!!取り込み中ごめんよ!!みんなちゅーもーく」 突如、巣穴入り口のカモフラージュが蹴り飛ばされ 河城にとりが参上した 「ゆゆゆゆゆ!!!!おねーさんだれ!!」 「シャッタップ!!フリーズ!!河童印★捕獲ネットはっしゃー!!」 あまりの急展開に理解がまるで追いつかない一家は「ゆーゆー」鳴いてパニック状態。 そんなゆっくり達にワイヤーで編まれたネットが降りかかる。 「ゆゆ!!なにこれ、ぜんぜんゆっくりできないよ!!」 「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ、にんげんはさっさとかえってね」 「「「「「こんなの、ゆっくりできないー」」」」 「あーうるさい、はい電流スイッチON」 「「「ゆベベベベッブギャ!!!!」」」 抗議の声には耳を貸さず、にとりが手に持ったリモコンスイッチを押すことにより 金属でできた網に電流が走り家族全員に凄まじい衝撃が行き渡る。 「はい終了ー、れいむ種が母、姉、妹。まりさ種が父、妹で5匹かな? まあ、初回だしこれで良しとするか」 痙攣してピクピクしているゆっくり達を確認する 「でいぶの・・でいぶのこどもがぁぁぁぁぁ」 「ゆっゆっ・・・ばがなにんげんはっざっざとじね!!」 体の大きな親ゆっくり達は電撃に耐え意識がまだ残っているようで 憤怒の表情でにとりを睨み付け、消え入りそうな声で叫んでいた。 「おや、まだ意識あるんだ。結構頑丈だね」 ちょっと困った表情になったにとりはリュックから 河童印★スタンガンを取り出し、親ゆっくりに押し付け 「な・・・なにずるの?」 「ゆっくりしていってね♪」 「「ゆぎゃん!!」」 残っていた意識を奪い去った。 再び河童★技術開発室 作業机の上にゆっくり一家が個別に押し込まれた透明な箱が5個並べられていた。 家族はまだ気絶状態から回復しておらず傍目には幸せそうに寝ているようにも見える。 〜♪〜♪〜♪〜♪ 部屋奥の洗面所で河童の少女は、鼻歌交じりで手を洗い手術用手袋を慣れた手つきで装着した 「さて、どいつで実験しようかな。妹×2は体力的に耐えられない可能性があるし 親は繁殖用に残しておきたいな・・まずは、姉れいむでやってみますか。」 にとりは好奇心が抑えられない表情で実験用の素体=姉れいむが入った透明な箱を手に取った。 傍らにはカラフルなコードが延びている細長い針が10本以上用意され、コードの先には幻想卿では ここでしか見られないような用途不明な機械に繋がっている。その横にはゆっくり用の簡易手術台。 他にも手術用のメスやクーパー、剃毛用のバリカン、点滴パックに入ったオレンジジュース等が揃っていた。 「まずは頭皮を剥がさなきゃね♪髪の毛は剃らないと。バリカンで・・・」 箱から取り出した眠っている姉れいむを左手に持ち、 右手のバリカンでおもむろに後ろ髪を剃り始める ブゥーーーーーーン 「ゆゆ・・・なんだかあたまがさむいよ」 不意な振動に半分寝ぼけて姉れいむは目を覚ます 「あ、起きちゃった。もうちょっとだからゆっくりしててね」 「ゆゆ、おねーさんだれ!?ここどこ?れいむのおうちは!?」 「はいはい、いいからゆっくりしててね」 「ぜんぜんゆっくりできないよ!!」 にとりの左手の中でジタバタと暴れだす姉れいむ 体の大きさはソフトボールぐらいだろうか、少女の手に余る大きさとは言え 柔らかい饅頭皮をしっかり掴まれれば早々抜け出せる物ではなかった。 「はい、もういいよ。箱におもどり」 「ゆべ!!」 急に体を抑える力が弱まりれいむは勢いあまって顔から箱の中に落下した。 狭い箱の中で顔の痛みに耐えつつ体勢を立て直し必死に何が起きたのか確認する。 ついさっきまで両親と妹達が祝ってくれたゆっくりできる家では無く 見た事も無いものばかりの変な部屋で自分は小さな箱に閉じ込められている。 餡子脳ながら姉れいむは直感で理解した。「ここはゆっくりできない」と。 泣き出したい衝動を必死に堪えて周囲の確認を続ける。 ふと目の前に黒い塊がある事に気が付いた 「ゆ・・・かみのけさん・・?があるよ?なんで?だれの?」 困惑。混乱。恐怖。不安。あせり。ゆっくりできない。混在した表情で呟く 「あーそれね君の後ろ髪だよ。悪いけど後頭部全部刈り上げたから」 「ゆっ!!うそだよ!!おねーさんなにいってるの!!れいむのかみのけさんはちゃんと・・・・」 にとりの軽い一言を必死に否定しようと、れいむは体を曲げて髪を振るしぐさ(屈伸運動っぽい)を繰り返す。 しかし、後頭部に何時もの重みや感覚がまるで無い。あるのは饅頭皮に直に触れる空気の冷たさだけだった。 「ん〜『ちゃんと』何かな〜れいむちゃ〜ん?おねーさんは嘘つかないよ〜何なら鏡見る?」 「うそだ!!うぞだよ!!でいぶのぉぉぉ!!でいぶのがみざんんん!!うぞだぁぁぁぁぁ」 姉れいむは真っ青な顔色で見開いた目から滝の様な涙を流し、事実を認めようとせずに絶叫した。 彼女にとって母れいむ譲りの綺麗な黒髪は自慢だった。父まりさがいつも褒めてくれるのが嬉しくてしょうがなかった 妹達が羨ましがってくれた自分の髪の毛が・・・前髪と頭頂部のリボン部分を残して後頭部はツルッパゲと言う 珍妙で不気味な姿になってしまった。 「ああ、もう煩いな。いいじゃん前髪残ってるしリボンも残してあげてるんだからさ」 「ゆあああぁぁぁぁんんん!!」 姉れいむは顔を涙と鼻水でグシャグシャにしながら泣き続けた。 ゆっくりの髪の毛は某戦闘民族のように生まれてから伸縮する事は無い。 従って一度切ってしまった髪は二度と生えてこないのである。 髪を失う事は女性的な感性が強いゆっくりにとって帽子を無くすほどでは無いにしろ相当ショックの強い事だった。 「ゆゆ・・うるさいよ。れいむはねてるんだからゆっくりしずかにしてね・・」 「・・・うるさくてまりさがゆっくりできないよ・・・ゆっくりしてね」 「「ゆ〜うりゅしゃいよ〜」」 と、姉れいむの悲痛な叫び声で今まで気絶していた残りの家族が気づき始めた。 しかし、河童印★透明箱は密閉すると遮音性能が結構高いので姉れいむの絶叫もそれ程箱の中には響かない。 所詮ゆっくり、遠くに聞こえる家族の絶叫よりも三大欲求を選択しているようでなかなか起きそうに無かった。 「あららら、ご両親ともまた寝ちゃったけどいいの?」 「おきゃーさぁぁん!!おとーさぁぁぁん!!ゆっくりしないでおきてね!!れいむをはやくたすけてね!!」 「はいはい、煩いよ。時間も押してるし巻きで行くよ。ゆっくり黙って動かないでね」 「ゆぎゃぁぁぁ!!!!はなじでね!!ゆっぐりでいぶをはなじでね!!」 にとりは再び暴れる姉れいむを透明の箱から取り出し、傍らの簡易手術台に乗せ手早く皮ベルトを体に巻き付け 結束部が頭頂に来るようにがっちりと台に固定した。これでもう身動きは全くできない。 当初にとりは暴れるゆっくりを見て「動くとめんどくさいから低部を焼こうかな?」とも思ったが 実験中に『運動に関する影響箇所』を見つけてしまった場合、正確な実験計測が難しくなると考え なるべく健常体で実験を行うことにした。ちなみに煩いから「口を潰そうか?」とも思ったが 同様の理由で却下した。 一方、姉れいむにとって目の前に居る河童の少女は恐怖の対象でしかない。 何故こんなゆっくりできないことになってしまったのか? 何で家族は自分の事を助けてくれないのか? 自分をゆっくりさせないこのおねーさんは誰なのか? 様々な考えが餡子脳の中を回ったが結局行き着いた先は漠然とした『恐怖』でしかなかった。 そんな事お構いなしに、にとりはテキパキと実験の準備を進める 手術台を自分の手前に寄せ180度回転させて姉れいむの後頭部が目の前にくる配置にセットする ちなみに、姉れいむの目線の先にはぐっすり眠る家族が良く見える。 「おぎゃぁぁぁさーーーん!!はやくおぎでよぉぉぉ!!でいぶがゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!」 真っ青の顔で涙を流しながら必死にジタバタと体を動かそうとする姉れいむは 助けの希望を求めて振り絞るように必死の呼びかけを繰り返すが家族が起きる気配は一切無かった。 後ろからガチャガチャと何か準備をしていると音と、少女の気楽な声が聞こえる 「そろそろ諦めなよ。これでも挿せばちょっとはゆっくりできると思うよー」 「ゆびっ!!」 にとりは半狂乱の姉れいむに細い針を一本突き刺した。 その先にはオレンジジュース点滴パックが付いており、ポタポタと内容物が垂れ流れ始める。 「ゆふ〜・・・なんだかからだがゆっくりしてきたよ〜」 姉れいむはさっきまでのパニックはどこへやら、目を細め、口はだらしなく半開き、 下膨れな顎を突き出し、温泉にでも浸かっていい気分になっているような表情になっていた。 手術用具をセットし終えたにとりはその豹変ぶりを見てちょっと呆れた顔をする。 「本当にゆっくりっていい加減な生物だな・・・ ま、何はともあれ準備完了。メーンイベントに入りますか」 にとりの右手に構えたメスがライトに当たってキラリと反射した。 ご満悦の表情でゆっくりしている姉れいむの後頭部に狙いを定める。 「ゆっくり覚悟を決めてね♪」 「ゆふぅ〜おねーさんなにをいってるの、のぉぉぉぉぉぉおぉおおお!!!!!」 にとりの迷いの無いメスが姉れいむの後頭部に突き刺さり、そのまま底部に向かって 縦一筋の切れ目を入れた。再び絶叫が始まる。 「ゆぐぐぐぐぅぅあギャyギャギャギャlkjlkjfdlsjgalk!!!!!!!!」 30秒前まで細めていた目を今度は眼球が飛び出さんばかりに見開き、 限界まで開いた口から言葉にならない絶叫が部屋中に響き渡る。まさに天国から地獄へまっ逆さまだった。 しかし、にとりの手は止まらない。すかさずメスを置きクーパーで切れ目を強引に開き、そのまま固定する。 ミチィ・・・ 「っっっっっっ!!!!!!????????」 クーパーが饅頭皮にできた切れ目を強引に左右に押し開いた分上下に少し裂け目が入った。 饅頭皮にできた隙間から見える姉れいむの餡子は若いだけに小豆に瑞々しさがあり、濡れた様に黒く光っている。 持ち主の姉れいむは痛みのショックで最早言葉が出ていなかったが。 「ふふふ、これはいい餡子だ。貴様は最高の木偶になるぞ・・・」 河童の少女はノリノリで再び獲物をメスに持ち替え、筋肉に当たる外餡子にも切れ目を入れ ゆっくりの中央部に存在する中枢餡を目指す。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅくうううぅぅぅぎゃがや!!!! ゆっぐゆっぐやべでね!!でいぶのあんござんをかぎばわすのやべでね!!」 凄まじい激痛の中で見開いた目から涙、引きつった口からは涎をダラダラ垂らしながら 姉れいむは必死に懇願した。にとりは慎重にメスを扱いながら軽く答える。 「大丈夫致命傷になるような事はしないよ。実験結果がおかしくなるしね それにオレンジジュースの点滴をしてれば中枢餡を直接破壊しない限り大体生きてられるよ」 にとりの言う事は事実だ。 ゆっくり達にとって万能薬:オレンジジュースを点滴されていればそう簡単に死ぬ事は無い。 しかし、だからと言って痛みが無くなる訳では無い。むしろ体は健常状態を維持し続ける。 詰まる所、姉れいむは麻酔無しで頭部切開手術を受けると言う地獄の状況だった。 どこかから「ヒャア!!」と言う声が聞こえたがそれは幻聴だ。 にとりは別にゆっくりを虐待する趣味は無い。彼女にとってゆっくりは実験素体に過ぎない。 故に、今も単純に自分の実験に最適の環境をゆっくりに与えてるに過ぎない。 リボンを残してやったのは髪飾り喪失のショックで精神崩壊を防ぐ為。 麻酔を使わないのは実験結果に誤差が出るのを防ぐ為。 家族を目の前に置くのは希望を持たせ、絶望死させない為。 ただそれだけの事だった。 「・・・っと中枢餡に到達。フェーズ2に入ります。こっからは完全に未知の領域だね・・・」 「ゆーひゅー・・・ゆーひゅー・・」 姉れいむの後頭部はバックリと大きく開き、そのスキマは体の中心まで深まっており 最深部には固まった黒蜜のように艶のあるこし餡の塊がピクピクと動いている。 最早、姉れいむには言葉を発するだけの気力が無く涙を流し続ける目で すがるように家族を見つめるだけだった。 「む、体力が大分落ちてるな。点滴を増加。」 一旦メスを置いたにとりは姉れいむの体力の低下を懸念して 点滴パックから流れるオレンジジュースの量を増加に調整する。 すると若干ながら姉れいむに気力が回復してきた。 「ゆっゆっゆ・・・おがーざんだずげてね・・・れいむゆっくりできなくなっちゃうよ・・・」 しゃべれる程度には回復した体力で、目の前に安眠する家族に小さな声で呼びかけ続ける。 にとりはそれを横目に、淡々と電極針と記録用のノートを準備する。 「ゆっくりの中枢餡組織研究なんて誰もやってないからね・・・ こっからは本当に実験数こなして自力で解析しないと」 独り言を呟きながらチラリと箱の中のゆっくり一家に目をやる。 「ま、素体の件はクリアしたわけだから気楽に行きましょうか まずは適当に電極打って・・・その反応を見る!!てい!!」 プスッ 「ゆぐっ!!」 にとりは中枢餡の中心部目掛けて電極針を一本突き刺した 刺された姉れいむは一瞬ビクっと体を震わせたがそれ以上の反応は示さなかった。 「ふ〜ん、やっぱり中枢餡には痛覚神経が通ってない分痛みの追加は無いみたいだね。 静かで良いね。・・・さてこのポイントに電流を流すとどんな反応をするかなぁ?」 にとりは「待ちに待った瞬間!!」と言えるような笑顔で 通電気のスイッチをONにし、ダイアルを慎重に操作した上で極低電流を電極針に流し始める。 効果はあっさりと出た。 「ゆひゅっ!?・・・・・なんだかおなかがすごいすいてきたよ」 姉れいむがすとっきょんな声を上げ空腹を訴え始めた。 にとりは様子を眺めながら慎重に、だが徐々に電流量を増やす。 「ゆぐぐぐ!!おながずいだーーーーがばんでぎないぃぃぃぃ おねーざんばがなの!!??でいぶにはやくごばんもっでぎでぇぇぇ!!!!!」 先程とは別の意味で叫び声をあげる姉れいむ。 彼女は今強烈な飢餓感に襲われていた。感覚上では飢死寸前といった所だろうか。 にとりはさらに慎重に電流量を上げる。 「もっどゆっぐり・・・・した・・・・・ゆゆゆ???? なんだかきゅうにおなかがいっぱいになったよ????」 ゆっくり特有の遺言を言いかけた所で、今度はなぜか満腹感が襲ってきた。 姉れいむは自分の体に何が起こっているのかサッパリ分からず餡子頭に「?」を浮かべている。 にとりは冷静な瞳で姉れいむを見つめ症状の一部始終をノートに記録した。 「このポイントはいわゆる『満腹中枢』ってところかな? よしよし仮説はあってたし、いきなり分かりやすい症状も観測できた。幸先良いね」 小さくガッツポーズをする 「ゆ〜、れいむすっごくおなかいっぱいでしあわせ〜だよ〜」 「もっと電流量を上げたらどうなるんだろう?」 「ゆゆゆ、れいむのおなかがぐるじいよ・・・ぼうたべらべないよ・・・やべで・・やべで・・・」 「なるほど満腹感が異常に肥大するのか」 ゆひゅ〜ゆひゅ〜と辛く息をする姉れいむ。 実際は食事を一切取らせてないが、感覚的には口から中身をぶちまける寸前のものを味わってる 「よし、この調子で次行ってみよう」 流している電流を止め、一旦電極針を抜く 「ゆっ!!・・・????おなかがくるじいのがなおったよ???」 姉れいむの呆けた表情を無視して にとりは、サラサラと結果をノートにメモすると 次のポイントに電極針を刺し込み電流を流す。 「ゆぐぅ!!・・・・ゆぶん!!ゆぶん!!なんで?なんで!?」 「ふむ、ここは運動を司るポイントみたいだね」 姉れいむは皮ベルトで固定された体で必死に『垂直に飛び上がろうと』していた 無論、その状態で飛び上がれる訳は無い。むしろ衝撃で後頭部の傷口から餡子が流れ始めた。 「ゆぎゅ!!ゆぎゅ!!いだいよぉぉぉ!!いだいよっぉぉぉ!! なんで!?なんで!?でいぶびょんびょんじだぐないよぉぉぉ!!いだいよぉぉぉ!! あじざんゆっぐりやべでね!!ゆっぐりやべでねぇぇ!!」 頭頂の皮ベルトの止具に頭を打ち付けるような行動を繰り返す姉れいむ。当然本人の意思とは無関係だ。 詳細をもらさないよう通電量と姉れいむの行動を記録するにとり。 「・・・電流をあげるとどうなるかな?」 カリカリカリッ────電流ダイアルを慎重に回す。 「ゆぎゅん!!ゆぎゅん!!ゆぎゅん!!いだいっ!!いだいっ!!いだい!!! でいぶゅん!!!!つびゅれっん!!ぢゃうっん!!おぎゃっ!!ざぁっん!!だずっぶぶぶ!!!」 「跳躍幅が垂直方向に増加と。おそらく電流量に比例・・・」 垂直ジャンプの幅が増えた分、姉れいむの体へかかる負荷も増加した 後頭部の傷口からは飛ぶ度に餡子が間欠泉の様に噴出し、 眼球は後2〜3回も飛べば圧力によって破裂するか飛び出すだろう。 パチンッ──にとりは通電を一旦OFFにし電極針を抜いた。 暴れていた姉れいむは糸の切れた人形のように動きを止める。 いや、よく見ると僅かに痙攣をしていた。 「点滴を増加」 にとりは無表情に流れるオレンジジュースの量を増加する。 ビクン!!と姉れいむが反応した。 「・・・おぎゃふぁふぁあああん・・でいううううっひゅふぃえふぃひゃいぃぃぃ」 「垂直運動中に叫んだから舌を噛み切ったか・・・君は実に馬鹿だなぁ」 意識を取り戻した姉れいむは目が半分白目を向き、意識があるんだか無いんだかはっきりしない また、自身の舌が半分千切れてダラリと垂れ下がり何を喋っているのかも良く分からない。 そんな様子を見て、にとりは腕を組み考える 「さてどうしようかな・・・この個体、後何回実験に耐えられるやら・・」 姉れいむは「うひゅ〜うひゅ〜」と声だか何だか分からない音を出している。 「・・いや行く!!・・・まだまだ終わらせない・・・!地獄の淵が見えるまで!!」 実験は続行された。 あるポイントを刺激すると、 姉れいむは、化物に襲われたような恐ろしい叫び声をあげた。恐怖に関わる場所だった あるポイントを刺激すると、 姉れいむは、意思とは無関係にうんうんを垂れ流し続けた。人間で言えば肛門括約筋を司る箇所だった。 あるポイントを刺激すると、 姉れいむは、突如発情し始めた。性欲に関わる箇所だった。 にとりは幾つかの新たなポイントを観測し、次は何処にしたものか?と考えていると 「・・・・よっひょ・・ゆっひゅりゅい・・や」 体力の限界となった姉れいむは息絶えた。 自分の誕生日。家族が祝ってくれていたあの時から3時間と経っていなかった。 にとりは軽く嘆息する。 「・・・オペレーションオーバー。最初にしては上出来だったよ」 にとりは皮ベルトを外すと姉れいむの遺体を作業台横の 見た目小さなポリバケツに放り込んだ。無論ただのポリバケツではない。 これは河童印★餡子マッシャー。放り込んだゆっくりを生死問わずに 粉砕し練りこみ、甘味物に変化させる大きめのミキサーだった。 にとりは蓋を閉じロックした事を確認すると装置のスイッチをONにした ウィィィィン!!!ビチビチビチ!! 回るモーター音。切り刻まれた姉れいむの破片がブレードの遠心力で 装置の内壁に当たる音がする。あまり良い音では無い (これ、もっと沢山詰め込んでからやるべきなんだよな・・・ そうすれば、弾け飛ぶスペースの余裕が無い分音が鳴らない) 余談だが、これは元々加工場に依頼され河童が製造したものだが 個人にも結構需要があるらしい。きっと甘味好きが世間に多いのだろう。 再びどこかから「ヒャア!!」と言う声が聞こえたがそれは幻聴だ。 にとりは作業台の上 結局、最後まで苦しむ家族の断末魔に目を覚ます事が無かった饅頭一家に目をやる 家族揃って口角をニヘラと上げ、下膨れの顎を突き出し「ゆふ〜ゆふ〜」と惰眠を貪っている。 不愉快という文字を具現化したら多分こうなるんだろう、と思う。 「次は素体数を揃えて一気にやろう。一体一体じゃラチが明かない」 手術手袋を剥ぎ取りゴミ箱に捨てると、実験素体を繁殖させる方法を考え始めた。 ──────あとがき───── 手術シーンを生々しく書きたいなぁと 思ったんですが無理でした。 後日談はアイデアがまとまったら書きます。 作:六人 過去物 夏の庭先 町内の動物 このSSに感想をつける